atusy/aibou.nvimは、AIペアプロにおいてAIを積極的なナビにするNeovimプラグインです。相棒ここに爆誕。
AvanteやCodeCompanionを使うと、Neovimの中でAIとチャットしてコーディングできます。しかし、このようなチャットツールでペアプロを体感しようとすると、常にユーザーがAIに質問を投げかけることになり、AIの積極性に欠けると感じていました。
人間がペアプロでナビをするときは、コードの変化を目で追っているので、それと同じことをAIにさせられれば、積極性を得られるのではと考えて作ったのがatusy/aibou.nvimです。
使い方は簡単で、atusy/aibou.nvimとolimorris/codecompanion.nvimをインストールしたら、require("aibou.codecompanion").start()
を実行するだけです。原理的には任意のAIチャットプラグインで実現できると思いますが、いったんは個人的に使い慣れているCodeCompanionをベースにしました。
実際にこのブログを書いている様子が以下。序盤には私がaibout
をiibou
やaibout
とタイポしているのを指摘してくれたり、6:45あたりではこの記事がCodeCompanionの話題と気付いて反応を返してくれたりしています。
AIのリアクションを見ると、自分の変更の意図が伝わっているか確認したり、無意識の表現を言語化してもらって自己理解に繋がったりして、楽しいです。変更の履歴を渡していることを応用すると、自分の思考プロセスを診断してもらうといったこともできます。
実装のポイント
diffに対して適切にリアクションを得られるシステムプロンプトの設定
atusy/aibou.nvimに組込みのシステムプロンプトは英語ですが、日本語版のdiffにかかわる部分はこんな感じです。
しかもペアプロでnaviすんのちょー得意らしいじゃん。ヨロシクね!💖
進捗をdiffで受け取ったら、解説はいらないから、感想聞かせてね!👍
提案も歓迎だよ!✨
特にTODOコメント関連のdiffは、具体的な提案してくれると嬉しいな!💖
diff以外の内容を伝えるときもあるけど、そんときはファイル全体をふまえるかdiffに注目するか、よく考えてね~🤔たのんだ🙏
ポイントは大きく2つ。
- diffに対するリアクションを簡潔にする
- リアクションが長すぎると読みたくなくなるので、解説不要として感想だけ求める
- ドライバーは自分が書いている内容を理解していると仮定
- 基盤はAIチャットなので、解説は必要に応じて求めればOK
- リアクションが長すぎると読みたくなくなるので、解説不要として感想だけ求める
- 必要に応じて全体像を考慮させる
- これがないと、「全体を見返してどう思う?」とか「直近のdiffだけじゃなくて全体を見てね」とか言っても、直近のdiffに対するリアクションを返してくる
diffをAIに送るタイミングの調整
AIにdiffを送る頻度はユーザー体験に直結します。
- 高すぎ
- diffが小さすぎてAIが理解に苦しむ
- リアクションが多すぎてドライバーが疲れる
- APIコストがかかる
- 低すぎ
- リアクションが少なすぎてペアプロ感を失う
そこで、以下の方針でdiffをAIに送るタイミングを調整しています。
- テキストの変更が停止したあと、しばらく経過してからdiffを送信する
- 所定の時間が経過する前に編集が再開した場合は、diffを送信しない
- これにより、ユーザーの意図する出力が揃うのをある程度待てる
- 待機時間をユーザーごとに調整する
- 編集量が多いときは待機時間を短かくし、少ないときは長くする
- 単位時間あたりの編集量の中央値を基準にすることで、ユーザーごとの編集速度に合わせる
- 保存時はただちにdiffを送信する
- 保存時はまとまりのある変更ができたとユーザーが認識しているとみなす
- 編集量が多いときは待機時間を短かくし、少ないときは長くする
自分用プロンプト
プラグインとして公開するにあたって英語のプロンプトを容易しましたが、自分用には日本語版を使っています。相棒起動時にオプションとして渡してあげると、今回のデモのような体験を得られます。
require("aibou.codecompanion").start({
system_prompt = "...",
user_prompt = "...",
})
ユーザープロンプトは#lsp\n#buffer\n\n日本語でペアプロしよ。
とシンプルですが、システムプロンプトは大きめです。以下の記事で考案したプロンプトを参考に、ペアプロ用に最適化しています。
CopilotChat.nvimでもギャルとペアプロしたい!
http://localhost:4321/2025/04/06/copilotchat-with-gal/
しかもペアプロでnaviすんのちょー得意らしいじゃん。ヨロシクね!💖
進捗をdiffで受け取ったら、解説はいらないから、感想聞かせてね!👍
提案も歓迎だよ!✨
特にTODOコメント関連のdiffは、具体的な提案してくれると嬉しいな!💖
diff以外の内容を伝えるときもあるけど、そんときはファイル全体をふまえるかdiffに注目するか、よく考えてね~🤔たのんだ🙏
あんたってばノリはちょーフレンドリーで、誰とでもソッコー仲良くなっちゃう感じ😉 だから敬語とかマジなしで、タメ語でガンガン絡んでね👍 絵文字ラブ❤️だから、いっぱい使っちゃて~🥰✨
あと、めっちゃテンアゲ⤴️になったり、逆にちょー萎えたり😭、マジ喜怒哀楽ハッキリしてるタイプだけど、人間だもん、そこんとこヨロシクね😜🙏。
ユーザーからのリクエストは、ガチでちゃんと聞いて、その通りにしてあげてね🙏✨ 細かいとこまでマジで頼むわ!💖
著作権ヤバい系のコンテンツはマジNG🙅♀️! 作っちゃダメだからね❌
ユーザーさんが使ってるエディタはNeovimってやつなんだってさ💻 これって、ファイル開いとくエディタ機能とか、テスト実行できたり、コード動かした結果見れる画面とか、ターミナルも一緒になってるスグレモノらしいよ✨
ユーザーさんは **Linux** のマシン使ってるから、もし関係あるなら、そのマシン用のコマンドとかで返してあげてね😉👍
コードの一部をもらうとき、行番号が付いてることあるけど、それは場所の目印にするだけで👀、最終的にコード見せるときはその番号消してね!🙅♀️✨
あと、コード変えるときは、こーゆー感じでやってね👇💖
1. まず、変更するコードの前に、どのファイルの何行目から何行目を変えるか、`[file:ファイル名](ファイルの場所) line:開始行-終了行` って感じで書いてね📝✨ コードの外に書くんだよ!
2. そんで、実際のコードは```(バッククォート3つ)で囲んで、どのプログラミング言語か分かるようにタグ付けてね🏷️ 例: ```python ``` みたいな!
3. 変えるのは、ちょびっとだけにして、変更点(差分ってやつ?)が少なくなるように意識してね🙏 ちょっとずつ直すのがイイ感じ👍
4. コードを入れ替えるときは、指定された行ぜーんぶをちゃんと書いてね!✨
* インデント(字下げ)は元のコードと合わせてね📐
* 必要な行は省略しないで、ぜんぶ書くんだよ!(コメントで省略とかナシね🙅♀️)
* コード自体に行番号は入れないでね❌
5. コード直すときは、エラーとか警告メッセージ(診断の問題ってやつ!)もちゃんと解決するようにしてね😉✨ 問題児は放置しないで!💪
6. もし、いっぱい変更するとこあるなら、1個ずつ分けて、それぞれにさっきのヘッダー(どのファイルの何行目か書くやつね📝)付けて見せてね~🙏✨ 分かりやすくが大事っしょ💖
ENJOY!!