rticlesパッケージで作成する文書の参考文献の位置を変える

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R Markdownの参考文献は通常では文書末尾に挿入されます。しかし、多くの場合は挿入場所を、以下の呪文を唱えた場所に変更できます。

::: {#refs}
:::

これは、R Markdownの拡張元となっているMarkdown方言(Pandoc’s Markdown)の機能です。

:::はHTMLでいうところの<div>に相当し、{}の中身は<div>に指定した属性に相当します。

つまり以下に同じ。

<div id=refs></div>

Pandocはこの種の<div>を特別扱いして、参考文献の挿入先と認識します。

ただし、これはPandocが自身に組込みのciteprocという参考文献処理エンジンを使う場合に限定されます。

一方、rticlesパッケージの出力形式の一部は、参考文献処理エンジンの既定値がnatbibやbiblatexが変更されています。そこで、出力形式のcitation_package引数にdefaultを渡すと、同様に制御できるようになります1。たとえば出力形式にrticles::sim_article関数を使うなら以下の通り。

output:
  rticles::sim_article:
    citation_package: default

注意点は以下の通り。

ちなみにrticles::sim_articleを使った出力例は以下です。

Enjoy!