lemon
パッケージを使うと facet した全ての図に軸の目盛 (ticks) と labels を表示できる.
g <- ggplot(iris, aes(Sepal.Length, Sepal.Width, color = Species)) +
geom_point()
g + facet_rep_wrap(~ Species, repeat.tick.labels = TRUE)
facet_wrap()
の拡張として facet_rep_wrap()
,facet_grid()
の拡張として facet_rep_grid
が用意されている.lemon
パッケージによる拡張は,既定では目盛 (ticks) のみを各パネルに表示するが,repeat.tick.labels = TRUE
にすると label も表示してくれる.
facet_wrap()
も scales = 'free'
であれば全ての図の軸を表示してくれる.
facet_wrap()
が威力を発揮する scales
引数が 'fixed'
,'free_x'
,'free_y'
な場面だろう.
facet_grid()
の場合は scales
引数の値に寄らず,軸は端の図にしか表示されない.従って,任意の scales
に対し facet_rep_grid()
が威力を発揮する.
メリットは以下の通り.
値が読み易い
ggplot2
パッケージによる通常の facet では以下のように,端にしか軸を表示しないため,一部の図が目盛から遠く,値を読み難い問題があった.
lemon
パッケージを使えばこの問題から解放される.
g + facet_wrap(~ Species)
パネル内に目盛線を引かないテーマとの相性が良い
例えば theme_classic
で facet すると,以下のように,facet 間の境界が不明瞭になる.
g +
facet_wrap(~ Species) +
theme_classic()
lemon
パッケージを使えばこの通り
g +
facet_rep_wrap(~ Species, repeat.tick.labels = TRUE) +
theme_classic()